今までデジカメやケータイやスマホで撮り溜めてきた写真をどこにアーカイブしておくかって結構重要な課題でして、膨大な量の画像ファイルを破損・劣化なく確実に保管しておかなくてはならないし、アルバムとして定期的に見返したいという需要もあるわけです。何のために写真撮ってるかって話でして、もしかしたら撮ることだけが楽しいという人もいるのでしょうけど、私の場合は「あとで見返したいから撮る」なわけです。
んで、長いことFlickrに課金してるんですけども。
FlickrはWindows向けのアップローダーを常駐させておくと特定フォルダの画像を勝手にアップロードしてくれるので、iPhoneおよびAndroidのクライアントからOneDriveに自動アップロードさせるようにした上で、Windows PCのFlickrアップローダーでOneDriveのフォルダをウォッチするように設定しておけばほぼ全自動で撮った写真がアップロードしてくれていたんですね。パケット使用量があれなのでWi-Fi接続時しかアップロードしない設定にしてるとか、Windows PCが起動してるときしかアップロードしてくれないとか制約はあるにしろ、人手が介在せずアップロードを自動でしてくれるというのは大変楽なのでありました。少なくともSDカードをPCに挿してドラッグ&ドロップとかしていた時代に比べれば圧倒的に楽。
ところで、iOS11から画像の保存形式がHEIF(HEIC)になりました。
HEIFに対応していないアプリの場合はOS側で自動的にJPEGに変換される仕様だったので、しばらくはWindowsへ接続するとJPEGで見えるし、OneDriveアプリもJPEG形式でアップロードしてくるといった具合で特段使い勝手に変わりはありませんでした。オリジナルのHEIFファイルを取り出そうとするとMacに接続する必要があるのが面倒でしたが。
しかしWIndows側・アプリ側のHEIF対応状況が整ってくると話は変わってきます。すでにWindows10はアップデートでHEIFに対応しているし、WindowsにiPhoneを接続するとHEIFで見えるようになっています。OneDriveアプリもアップロード時にHEIFのままアップロードするオプションが選べるようになりました(というかそちらが推奨になりました)。
これが何故表題の話に繋がるのかというと、WindowsのFlickrアップローダーはHEIFに対応していません。OneDrive経由でやってきた拡張子が.heicのファイルは無視されます。Windowsアップローダーがやる気がないだけかというわけではないようで、Webのアップローダーに投げ込んでみたところ見事にFailedになりましたし、公式に対応したという情報はありません。画像ファイル形式側にパラダイムシフトが来てしまって旧来のWebサービスでは対応できないという状態なのですが、iOS11が公開されてからもう1年が経過しているわけで、ちょっと情けない話です。
もしかして公式のiOSアプリなら対応しているのではないか(少なくともJPEGには変換してくれるのでは)と思われるかもしれませんが、そもそもの話としてFlickrは米Yahoo!のサービスなので、 日本のAppStoreではインストールすることができません。 当初から無理して使ってる状態だったんですよね(日米ヤフーの違いとか一般ユーザーに取っては「知らんがな」って話で、サービス側に無理がある状態とも言える)。
というわけで、だましだまし使っていたFlickrもついに終わりのときが来たかなという感触です。OneDriveは課金してるわけではないので定期的に古くなった画像ファイルを削除していますし、代替になりそうなGoogleフォトはオリジナル画像を無制限にアップロードすることは出来ません(縮小されることを許容すれば無制限)。ジオシティーズもはてなダイアリーも終わっちゃうし、永遠に続くWebサービスなんて無いんだよな。
追記
記事公開後に、つい最近Flickr公式アプリが日本のApp Storeでもダウンロードできるようになったと教わりました。
Auto Uploader機能もあり。HEIFかJPEGかを選択するオプションはありませんが(JPEG変換後にアップロードされてそうな雰囲気がある、少なくともWebからHEIFでダウンロードできるわけではない)、アルバム用としてはとりあえずこれでいいかなぁ。