自分は基本的にメールやSNSで連絡を済ませてしまうのでほとんど電話しない方なのですが、まれに会社からかかってきた電話の折り返しとか、住所変更の手続きだの飲み会の予約だので電話をすることがあります。
そのような使い方をしていると突然電話代が高くなる月と全く使わない月で差が激しく、最近話題のカケホーダイプランとか、10分間定額だとか、あと050plusのような月額定額料がかかってしまうIP電話サービスでは定額料で損をする月が多くなってしまいます。
ということで、月額の定額料を支払わずに既存の携帯の通話料金を安くするにはどうしたらよいか、色々教えて貰ったり調べたりしたのでまとめてみます。なお、通話音質についてはLINE電話以外あまり評価できていないのでご了承ください。
LINE電話
- 長所:登録されたお店への通話が無料、クレジットカード登録不要
- 短所:対携帯電話の通話料はあまり安くない
みんな大好きLINEに搭載されているLINE電話、実はLINE指定のお店への通話が無料だったりします。お店といっても対象はかなり幅広いようで(760万店舗らしい)、意外なところでは病院への予約の電話が無料になったりしてちょっとびっくりしました。無料になるかどうかは電話番号を入力した時点で発信前にわかるので、最近は固定電話宛にかける時はまずLINE電話で無料になるかどうかを確かめるようにしています。
(通話無料対象外の場合の)国内通話料は以下の通り。対固定と対携帯で結構変わります。
http://line.me/ja/call/price-table/JP
- 固定:3コールクレジット/分
- 携帯:14コールクレジット/分
LINE電話の場合は支払い方法がちょっとややこしくて2種類あり、「コールクレジットを買う」「LINEコインで支払う」の2通りが存在します。「コールクレジット」はLINE電話専用の電子マネーで、LINEコインはおなじみLINEスタンプを買うためのアプリ内のコインですね。
コールクレジットの単位は、100コールクレジット=100円なので1コールクレジット1円と考えればよさそうです。LINEコインはちょっとややこしくて100LINEコイン=200円となっており、1LINEコイン=2コールクレジットで計算されるので、実質的にLINEコインでもコールクレジットでも同一の値段になるように見えます。
が、実際にはまとめ買いをすることでLINEコインの方が大幅に安くなります。
- コールクレジット ※LINE Storeでの価格
- 5000円で5600コールクレジット ※1コールクレジットあたり0.89円
- LINEコイン ※GooglePlayでの価格
- 4700円で3400LINEコイン(=6800コールクレジット) ※1コールクレジットあたり0.69円
1コールクレジットあたり0.69円ということは、固定電話宛の通話料が1分あたり2.07円となるわけでものすごくお得です。LINEコインならスタンプも買えるしいいことずくめですね。
ということで締めたかったのですが、別にLINEからお金をもらってるわけではなくLINEヨイショをしたいわけではありません。実は罠があって、LINEコインで支払う場合、奇数単位のコールクレジットは偶数単位になるよう切り上げで計算されるのです。固定電話への通話料を表にしてみると、わかりやすくなります。
通話時間 | コールクレジット支払 | LINEコイン支払 |
1分 | 3コールクレジット | 4コールクレジット(2LINEコイン) |
2分 | 6コールクレジット | 6コールクレジット(3LINEコイン) |
3分 | 9コールクレジット | 10コールクレジット(5LINEコイン) |
まあ、通話を切るタイミングが悪いと1コールクレジット損するというだけなのであんまり大したことはないのですが、通話履歴を見てビビらないように注意が必要です。また、LINEコインとコールクレジットの変換レートは変更の可能性があると明記されていますので、将来レートが上がった場合を考慮するとLINEコインをたくさん買い込むのは得策とは言えないので難しいところです。
それと、手元の端末では自宅Wi-Fi回線(上位回線はフレッツ光)で通話しているにもかかわらずイマイチ通話音質が安定せず、とあるコールセンターに電話したときは自動応答受付だったので数字キーをプッシュしたのですが全く受け付けてくれませんでした。IP電話なので致し方ないといえばそうなのですが、Skypeでは問題なかったので改善されるといいなと思います。
Skype
- 長所:1通話が長いなら安い、クレジットカード登録不要
- 短所:1通話ごとに接続料金を取られる
お馴染みSkypeのIP電話機能、そういえば料金を調べたことないなと思って調べてみたら「1.7セント/分」と書いてあって「おっ、安いぞ!」と思いきや、米ドルではなくユーロ建てだったり1通話毎に接続料金がかかったりと色んな罠が潜んでました。
日本への日本円での通話料は以下の通り。接続料金がちょっと高いなぁ。
http://www.skype.com/ja/rates/
- 固定:接続料金4.82円+2.26円/分 ※税別 (最初の1分で7.08円)
- 携帯:接続料金8.75円+10.81円/分 ※税別 (最初の1分で19.56円)
Skypeクーポンはファミマで購入可能なため、クレジットカード登録しなくても良いのはポイントかもしれません。ファミマ限定なので、LINEプリペイドカードほど入手性がよくないのが難点かも?
ただオンラインでの支払い方法は相当多岐にわたっているようで、WebMoneyで支払うことも可能なようですので、WebMoneyが余っている人やau WALLET持ちなら検討する価値があるかもしれません。
楽天でんわ
- 長所:通話音質・番号通知など既存携帯と遜色なく使える
- 短所:IP電話勢より少し高い、クレジットカード登録必要
楽天が何で電話?と思ったらフュージョンコミュニケーションズが傘下に入ったからのようで、楽天IDを利用して登録できますが実際にはフュージョンとの契約になります。IP電話ではないので普通に携帯電話の番号が通知されるし通話音質も遜色なしなのが他にはない大きなメリット。ただし事前のクレカ登録が必要です。
国内通話料は以下の通り。IP電話より高いですが普通に携帯で通話すると20円/30秒取られたりしますので(auのLTEプランの場合)、一応半額程度になってますね。
http://denwa.rakuten.co.jp/fee.html
- 一律10円/30秒 ※税別 (最初の1分で20円)
FUSION IP-Phone SMART
- 長所:月額無料なのに050番号がもらえる
- 短所:IP電話にしては高め、クレジットカード登録必要
同じくフュージョンですがこちらはIP電話。050番号がもらえつつ月額料金がかからないというのが凄い。専用アプリを使ってもいいし、Android標準のSIP機能を使ってもいいというのがポイント高いですね。楽天でんわと同様に事前のクレカ登録が必要です。もちろん相手に通知されるのは050番号なのでそこは注意が必要。
国内通話料は以下の通り。IP電話にしては高めですが携帯電話宛で比較するとそこまで遜色なさそうです(むしろSkypeより安い)。
http://ip-phone-smart.jp/smart/charges/
- 一律8円/30秒 ※税別 (最初の1分で16円)
まとめ
長くなりました。まとめます。通話料を一覧表にすると以下のようになります。
LINE電話 | Skype | 楽天でんわ | FUSION IP-Phone SMART | |
固定宛に30秒 | 2.76円 | 7.65円 | 10.80円 | 8.64円 |
固定宛に1分 | 2.76円 | 7.65円 | 21.60円 | 17.28円 |
固定宛に10分 | 20.70円 | 29.61円 | 216.00円 | 172.80円 |
携帯宛に30秒 | 9.66円 | 19.56円 | 10.80円 | 8.64円 |
携帯宛に1分 | 9.66円 | 19.56円 | 21.60円 | 17.28円 |
携帯宛に10分 | 96.60円 | 126.12円 | 216.00円 | 172.80円 |
※四捨五入してるので細かい数字は実際の請求額と合わないかもしれません。LINE電話以外は消費税8%を加算しています。LINE電話はLINEコインまとめ買いした場合の円換算の金額です。
固定電話宛はLINE電話が圧倒的に安く、通話無料店舗の存在を考慮してもお店にかける場合はLINE電話と言えそうです。
それ以外の場合ですが、対携帯電話の場合は一長一短な部分が出てきます。長時間通話するとSkypeが優位に立つし、短時間通話の場合は30秒課金なフュージョン勢も検討する価値があります。電話番号を知られている知人にかけるときは楽天でんわ、050番号が通知されても良ければFUSION IP-Phone SMART、確実に長電話しそうな場合はLINE電話またはSkypeを利用するのがよさそうです。
とはいえ、実際にはそのように使い分けるのは面倒なので、多少高くなるのを覚悟で全部楽天でんわに倒すとか、050番号をみんなに知らせてFUSION IP-Phone SMARTに統一するとか、そういう運用もアリかもしれません。
追記
- 7/17 20:08 まとめ部分を修正(一覧表追加)