最近TRPGにハマっている。
人とは違うハマリ方をしている自覚はある。プレーヤーとしての経験がほぼ無い状態でゲームマスターばっかりやっている。「カーリアさんほんとにプレーヤーやらなくていいの?」とは時々言われるが、ゲームマスターやるのも楽しいので全然構わない。こういう人はなかなか居ないと思うのだが。
さて、表題の「1072」の話に入る。MonsterZ MATEのコーサカが書いたシナリオだ。
このシナリオをゲームマスター*1として回した際のメモ書きがこの記事の本題だ。1500円払ってPDFと素材集を買ったとして、その後実際に遊ぶ際に「ここどうすればいいんだろう?」と迷ったことや、回す際のコツなどを記載する。
なお、ここから先は盛大にネタバレが含まれる(なのでやたら長い前置きを書いている)。「ネタバレ?問題ない!俺はやるんだ……ディーラーって奴をな……!」という人だけ「続きを読む」から読んで欲しい。
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……本当にいい?(最終確認)
では続きをどうぞ。
キャラクターシート作成
まず、シナリオ概要をプレーヤー(PL)に共有し、キャラクターシート(キャラシ)を作成してもらう。BOOTH商品ページの記載とPDF内の記載が若干異なるので、PDFに記載されている文言の方を伝えると良いだろう。
キャラシに星野千夏との関係が書いていなかったら、セッション開始前にPLに聞いておこう。セッション直前に口頭で聞いても良いし、事前に確認しておいてどんなロールプレイをするか想像を膨らませるのも楽しいと思う。
なお、素材として入っている星野千夏の立ち絵は、PLには見せない状態で想像してもらっている。そのほうが想像が膨らむ気がしている。あくまで私がDLをする場合は、なので、事前に見せてしまうパターンもあり得るかもしれない。
ココフォリア部屋作成
PLがキャラシを作成している間にDLはココフォリアの部屋を作成しておこう。立ち絵は購入したzipファイルに含まれているが、背景は気合いでフリー素材を漁ろう。
BGMについては配信で使われているもので良ければ以下のURLからダウンロードできるのでカンタンだ!オリジナル感を出したければ別のものを探そう。
No | 曲名 | URL |
---|---|---|
01 | 流れ星 | https://dova-s.jp/bgm/play347.html |
02 | アトリエと電脳世界 | https://dova-s.jp/bgm/play10018.html |
03 | 夏のずんたこ | https://dova-s.jp/bgm/play9521.html |
04 | 宵露洞窟 | https://dova-s.jp/bgm/play5120.html |
05 | はりきっちゃう時のテーマ | https://dova-s.jp/bgm/play465.html |
06 | How to Cook | https://dova-s.jp/bgm/play13470.html |
07 | ねじの回転 | https://dova-s.jp/bgm/play198.html |
08 | 別れと笑顔 | https://dova-s.jp/bgm/play14039.html |
09 | Feather_of_the_Angel | https://dova-s.jp/bgm/play6872.html |
10 | 2:23 AM | https://dova-s.jp/bgm/play13513.html |
一度作成した部屋は、ココフォリアのzipエクスポート機能でダウンロードするか、部屋の複製機能を使うと使い回しができて便利だ(現在はどちらもFANBOX支援者限定機能)。
本編
さあ、セッション本編だ!進め方はPDFを読んでくれとしか言えないが、個人的に気をつける箇所のメモを掲載しておく。ここから先が本当にネタバレになるので、もういないと思うがシナリオ未見の人がまだいたら今すぐ引き返してほしい。
prologue
- 星野千夏の友好度を聞くのを忘れないようにする。聞いたら忘れないようにメモする。
- prologueのセッション終了直前に聞いたほうが流れとしてはスムーズだが、セッション終了後の感想戦(という名の茶番)で聞く流れも面白い。
- 万一聞き忘れてしまった場合、epilogueの中で流れで聞いてもそこまで不自然じゃないかもしれない。
- 残響の付与はちょっと大げさに(煽り気味に?)言ったほうが、より茶番感が出て良いだろう。
epilogue
- 最初に聞いたモノは忘れないように手元にメモすると良い。
- PDFに記載の通り、ここから先共鳴判定をDLの裁量で行う必要がある。判定タイミングの指定がなく、このシナリオを回す上で最も難易度が高い箇所がここと言っていい。
- 個人的には共鳴判定3回程度で共鳴値9になっているように持っていくのが程よいと感じている。統計を取ったわけではないが配信を観ていてもだいたいそんな感じだ。
- 後半はトリプル以上が出やすくなるので「共鳴表」を忘れずに!
- 感情マッチングを事前に行っておこう
「感情マッチング」についてちょっと補足。エモクロアTRPGのルールブックによると共鳴判定の書式は
共鳴判定(強度●/上昇●)∞共鳴感情:[XXX(X)]
のようにフォーマットが決まっていて、共鳴感情は1個しか書かれないように見える。しかし、このシナリオでは共鳴感情が3種類書かれている。この場合の感情マッチングは「シナリオ記載の3種類どれかの共鳴感情が、共鳴者の3種類の共鳴感情のどれかに完全一致(ルーツ一致)した場合」を確認する、ということでよさそうだ。
ただ、3種類×3種類=9種類のチェックを行う必要がありなかなかに煩雑だ。共鳴感情を読み上げてPLにも確認してもらうか、セッション前にキャラシを入手できていたらあらかじめチェックしておくと良さそうだ。
※2022/04/20追記:シナリオに共鳴感情が複数記載されている場合の対応について、当初はルールブックを独自解釈していて「どれか1個を採用する(DLが判断する)」としていましたが、コメントでの指摘もあり、配信を確認したところ対応が異なったので記載を修正しました。
なお、強度値はPDFを読めばわかるはずだ。上昇値は「いい感じに上がる値」でやるしかなく、序盤から急激に上げるとPLの不信感がいきなり上がるので、最初は1だけ上げるとか1d6を振らせて出た値を採用するとかすると良いかもしれない。
洞窟
- MP全消費時の判定についてルールブックを予習しておこう。
ホテル
- MP全回復を忘れない! 私は2回やって2回忘れました!!
- 「危機察知2判定」という記載があるが、これは危機察知がダブル以上で成功の判定となる、という意味である。ルールブック参照。
- 「おいしい料理を食べさせる」というロールプレイ、料理経験が少ないと意外と苦戦するかも。想像を膨らませておこう。
- 共鳴値が9まで上がり切ったら、スッとBGMを止めるとPCが不信感MAXになって進めやすい。
対隕石
- 「カタストロフを出せば成功」の説明の仕方は、淡々と読み上げるよりかは「エモクロアTRPGのダイスの判定でダブルとかトリプルってありますよね、その上って知ってますか?」「そう、カタストロフを出せば……」みたいな語りを入れると盛り上がるだろう(コーサカのしゃべり方のインスパイアです)。
- 最初に聞いたモノが本当にモノ(物理)ならカバンに入っていて使用できるので、一応頭に入れておこう。
- 経験上、本当にカバンに入るようなモノを挙げてくれる人は少ない。
- 『太古の琥珀』のテキストをさっとコピペできるように準備しておくと、PLに聞かれたとき慌てなくて済む。
- 読み上げるだけでなくチャットに貼ってあげても良いだろう。
- 残響の使用をお勧めするかどうかはちょっと様子を見よう。
- PLも最初は混乱しているケースがあるので、まずダイスボーナスを与えて「ダイス、増やせるんだ」という印象を与えていくとスムーズだ。
- ダイスは多ければ多いほどよい!20個を超えたからと言って絶対成功するとは限らないからドンドン与えよう。
- 配信セッションで、実際に23個振ってカタストロフに届かなかったケースを見たことがある(その後DLの挽回がナイスだった)。
なおダイスの数の件についてはコーサカ自身も以下の様に述べております。
エモクロアシナリオ『1072』行きたい人行く予定の人見ちゃだめ #きりとの1072 の○○○○○○ https://t.co/MJx9gLXgcR
— コーサカ (@mzm_kosaka) 2022年1月31日
エンディング
- 余韻が良すぎてエンディングを長引かせてしまいがちなのだが、サクッと切り上げて感想戦に移行したほうが良いかもしれない。
メモは以上だ。ここまで準備すればまず良いセッションになると思う!楽しんできてね。
参考にした配信
最後に、特によかった配信・参考にした配信をいくつか貼っておく。
私が一番最初に1072を見た配信がこれ。お手本にしてる。
ロールプレイがドチャクソ良い。PCが女性だとこういう感じなのか~という参考にもなる。
関係性が独特で、これを思いつけるディズムさんがすごい(最近ずっとこれ言ってる)。
コーサカ以外がDLをした場合の参考。回し方がスムーズで、効果音の入れ方もうまい。