2018年3月に書いた、雑な旅行に行った話の続きです。 前回投稿から5ヶ月近くが経過しており、読者の皆様におかれましてはお忘れの方も多いのではないでしょうか。はい、お察しの通り自分でも忘れてました。
スタンプ1箇所目
旅行1日目、701系に乗って福島を脱出して宮城入りしたところから続きます。時刻はだいたいお昼過ぎ、常磐線・東北本線で名取まで北上したところで途中下車し、E721に乗り換えます。
じゃあそろそろ本気を出して、行くぞ、がんばっべ、
じゃなくて!
今回の旅の副目的の1つ、鉄道むすめスタンプラリー収集1箇所目。仙台空港鉄道線仙台空港駅に立ち寄ります。
仙台空港に来るのは実は3度目。と言っても一度も飛行機での利用はなく、1回目はなんとなく空港を見たくなって立ち寄り、2回目は今回と同様スタンプラリーでした。それにしてもいつの間にかWUGプッシュがかなり強力なことに。
心なしかWUGのほうがちょっと明るく見えますね。いや単に光の当たり加減なのですが。
とはいえこのほかにも発車メロディが「言の葉 青葉」に変更されていたり、待合室にサイン入りヘッドマークが掲示してあったりして相当なWUGプッシュ具合でした。危うくスタンプを押し忘れて帰るところでした。
※この旅行は2017年に行われており、本文も大部分は解散発表前に書かれたものです。解散したらどうなっちゃうんだろう……
さて、気を取り直して仙台に向かいます。
仙台入り~スタンプ2箇所目
ここは仙台駅の南口。地下鉄に乗り換えるには便利な改札ですが、なんと無人。乗り越し精算機の右側で少し出っ張っている黄色い台が遠隔監視装置になっていて、カメラに仙台空港~名取間の切符と18きっぷを提示して改札外に出してもらうという体験をしました。
目指すは八木山ベニーランド!ロゴがちゃんとしてる!!
……じゃなくて、2015年12月に開業したばかりの地下鉄東西線の反対側の終点、荒井です。なんもないとこ。
「駅周辺に何もない」ということは事前に地図で把握していたのですが、スタンプを押すためにどうせ1回は改札を出ることになるわけですし、ちょっと駅を出て散策でもしてみたいものです。しかし外は豪雨。一体どうしたものか。
あ、スタンプ発見。とりあえずここでの目的は達成。
さて、この駅はホームが地下にあるものの改札口が地上になっており、2階には展示室、さらに屋上も開放されているようなんですね(Wikipedia調べ)。屋上は豪雨で無理でも展示室ちょっと見るぐらいはいいかなぁと思って早速GO。
本日、休館日。
まーーーーーーじで。ここまで来てまじで何もないのこの駅。休みって。
念のため地図を確認してみるのですが駅前は基本的に空白で本当に何もないんですよね(2017年現在)。そもそも豪雨だし駅の外に出たくない。
というわけでさっさと仙台駅に引き返します。ところでお腹がすいてきました。思い起こせば朝5時台に松屋、昼前におにぎりを食べて以降だいぶ時間が経ってしまっていたのでした。ベニーランドはまた今度な。
仙台駅で一応ご当地っぽいもの来ました。駅ビルの1階にオープンしたラーメン屋。てか仙台駅の駅ビルの構造が滅茶苦茶変わってて、かつ雨に濡れないルートが難解だったのでここに辿り着くのに一苦労でした。うむ美味しい。
北へ
仙台での用事は以上で終了、さらに北上していきます。
本当は仙石東北ラインを狙いたかったのですが、程よい時間の乗り継ぎがなく断腸の思いで東北本線。小牛田まで向かい、乗り換える先はコイツです。
あれ、こいつ今朝見覚えが……(※part1参照)。元気そうにガタガタガタガタと音を立てています。良いですね。
この画像はここから先のネタバレです。本日の目的地までの経路が描かれている重要な路線図です。
……初見ではさっぱりわかんねえ。
取りあえず前谷地方面に向かってキハ110乗ればいいんでしょ?と思って石巻線に乗り換えます。15分ほどで前谷地に到着し、再度乗り換えです。
BRT区間突入
見た目同じなのでいいかーと思って前面を撮り損ねましたが、別のキハ110が待ち構えています。ここから一部区間がBRTで運行されているという気仙沼線です。
目の前に既に列車はいますが、出発まで若干時間があったので、雨も上がった事だし駅前に出てみることにしました。
あれあれ、このバスターミナルのような立派な施設は一体……?
BRTいるじゃん!いやいや、手元のコンパス時刻表では柳津までさっき居たキハ110で行けることになってたし、どういうこと?
ここで先ほど小牛田で見かけた難解な路線図を思い出してみると、前谷地から柳津に向かって矢印が2本引かれていたことに気付きます。気仙沼線の前谷地~柳津間は鉄道とBRTが併走しており、前谷地からBRTに乗ると柳津までノンストップ運行した上でそのまま気仙沼まで乗り通すことができるのです。その為にまだ鉄道が生きてる前谷地駅前にこんなに立派なバス折返し所を作ったのか。すげえなJR東日本。
しかしここではBRTはスルーして先ほどのキハ110で柳津へ向かいます。というのは、前谷地から先発するキハ110に乗っても、現時点で鉄道が復旧している終点の柳津で結局同じBRTに乗れるからです。BRTではノンストップと言っても柳津まで40分かかるので(鉄道では各駅に停車しても22分)、ガラガラ音を聞きながらキハ110で向かった方がよいかなと思ったのです。
※なお本文を書いたあとに発表された 2018年7月のBRTダイヤ改正で前谷地~柳津間のBRTは10本から5本に減便され 、私が乗車した時間帯の鉄道・BRT併走は無くなりました。
サクッと柳津に到着。駅名標で運休区間が紙で隠されているのがちょっと寂しいですね。
さて、前谷地ではあんなに立派だったBRTのターミナル。鉄道との乗り換え地点である柳津はさぞかし立派なことでしょう……!
普通のバス停だ!よく見ると運賃表や時刻表のデザインがJR東日本っぽい感じがしますが、縦長のバス停サイズに押し込まれているのが不思議です。
少し待つと、夕暮れの駅前広場に前谷地から追いかけてきたBRT車両が入ってきます。
うん、普通の路線バスだね。さっき前谷地でも見たけど、そりゃそうですよね、BRTのBはBusですものね。
そんなわけで、本日の鉄道の旅はここで終了、ここからは路線バスの旅です。
※なお(中略) 柳津駅の改良が発表され 、いかにもバス停みたいな駅前のBRT乗り場はなくなり鉄道ホームとスロープで結ばれた専用BRT乗り場が出来たそうです。よかったね。
一応きっぷは引き続き青春18きっぷが使えますが、乗車した感覚は路線バスそのもの。夕暮れ時だったこともありロクに写真もありません。道路もBRT専用道を利用する区間は少なく(当時)、大半は一般道を走行します。駅はいくつか新設されたものの、殆どの区間で鉄道時代と同じに設定されているため通常の路線バスに比べて1区間が長く、速度はそこそこ出してる感じはあります。でも、「やっぱバスだなぁ」というのが正直な感想でした。
鉄道駅扱いになっているので駅メモはお楽しみいただけます。ヒマなのでチェックイン連打していたところ地元民らしきアカウントにフルボッコにされました。
路線バスの旅を終えて気仙沼駅に到着。ホームは鉄道時代のままで線路がアスファルトで舗装・かさ上げされています。
今晩泊まるのは駅のド真ん前にあるホテル。駅の様子がよく見える客室で最高!暗いけど!
問題は駅前に店がなんもないことです。駅売店すら閉まっていることは事前に調べてあったので、仙台駅で牛タン買ってきてよかったと思いました。危うく夕食が自販機のカップヌードルになるところでした。
長い長い1日目がこれで終わりです。2日目は三陸沿岸をガンガン北上するぞ!
というわけで「その3」に続きます。