2017年があと2週間ほどで終わろうとしています。
日本においてごく一般的に行われている事象として、その期のアニメを片っ端から録画して、1話を観た上で吟味するという行為があると思うのですが(これをアニメのエアチェックと呼びます)、私がアニメのエアチェックをやり始めてから年明け2018年1月期でついに丸20年に突入することに気づきました。
最初のきっかけはエヴァンゲリオンの劇場版(初代)が終わったことだと思います。いわゆる「エヴァブーム」の熱が一通り過ぎたあと、当時中学2年だった私は「アニメってあんまり見てなかったけど割と大人向けのもあるんだね~他のも観てみようかな~」と思い立ち、しかし当時は新聞のラテ欄しか情報源が無かったのでテレ東の夕方帯と深夜帯のアニメを片っ端からVHSテープで録画してチェックし始めたという経緯だったと思います。
それが1998年の1月期の話です。このとき新番として放送されたラインナップから覚えてるのをピックアップするとこんな感じ。

万能文化猫娘 Blu-ray BOX(期間限定盤)(Blu-ray Disc)
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この年、林原めぐみが5枚もシングルをリリースする事になるわけですがその最初のシングルが万能文化猫娘のオープニング「Fine Colorday」でした。林原めぐみが結婚発表したのがこの年の3月末の公開録音じゃなかったかな。その後「1st LIVE」が2017年に開催されてそこでFine Colordayを歌いますよだなんて、誰が思うかって話。
- AWOL -Absent Without Leave-

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たぶんあんまり知られてないけどhide with Spread BeaverのROCKET DIVEがオープニング。当時はまだビジュアル系ブームとかあったので普通にタイアップ無しで出しても売れたと思うんだけど何故か深夜アニメのタイアップになって、OPが格好良すぎると思ったことを覚えてる。内容も含めて万猫とは対照的だったけど、こういうのも渋くていいよねみたいな。
この年はその後、ロストユニバースとかトライガンとか、良くも悪くも歴史に名を刻む作品が色々ありました。 Wikipediaの1998年のテレビアニメの項目 を眺めてみると、serial experiments lainやアキハバラ電脳組、まもって守護月天!、彼氏彼女の事情なども同じ年ですね。「まもって守護月天!で道を踏み外した」というのはよく聞く話で、それ以降の「コレで足を踏み外した」系の代表的な作品だと「ハルヒ」とか「らき☆すた」あたりになりそうなので、その中間に期間にいるエポックメイキングな作品って何だろう……って思います。
話を戻すと当時はVHSしか録画媒体がなく、インターネットも来てなかったので情報といえば新聞のラテ欄か月刊アニメ誌に載る1ヶ月分のあらすじでした(ここでネタバレを食らうことも少なくなかった)。VHS時代は3倍モードでとにかく録画しまくって、そうするとテープあたり1本6時間(30分アニメが12〜13本分)になるので何がどこに録画されているかは順番だけメモ帳に手書きしておいて早送り・巻き戻しで探すとか、そういうリアル中二独特の勢いがありました。大学に入ってアルバイトで多少の余裕が出来、DVDレコーダーを買ったあたりからはそういった苦しみからは解放されました。その後はTorneに行くなどの紆余曲折を経て今に至ります。
割と軽い気持ちでいたけど冷静に考えて20年ってやばいな!人生の何割エアチェックしてるんだよって話です。エヴァ後からずーーーーっとはじけると言われていた放映本数バブルもはじけないし(一時的に減ったり5分アニメが増えたりはしてるらしいけど減少傾向が続いたことはない)、結局あと10年後も大量の記録媒体を抱えて過ごしてるのではないでしょうか。5000兆円分の記録媒体くれ。