kariaの日記 @ Alice::Diary

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マイペースに続ける!VTuberの切り抜き動画入門

VTuberの切り抜き動画を投稿しはじめておよそ9ヶ月が経ちました。最近では最推しの切り抜き動画専用ハッシュタグが誕生するなど嬉しい出来事もあり、私の周囲でも「これから切り抜きを始めようかな?」という方が増えてきたように思います。

そんなわけで、切り抜き動画を今から始める方のために「作り方」と「ポイント」を簡単にまとめた入門記事を書いてみることにしました。参考になれば幸いです!

切り抜き動画の作り方

切り抜き動画の作成は大まかにわけて以下の3ステップになります。

  1. 元動画の保存
  2. 編集
  3. アップロード

作成する方によっていろんな環境があるので、この記事では「こういう方法があるよ!」というさわりの部分だけ説明していきます。ツールの細かい使い方は検索すれば大量に記事が出てくると思いますので各自でググって!

(1) 元動画の保存

まずは元の配信をパソコンやスマホに動画として保存します。ここで使えるツールで一番身近なのは、スマホに標準で付いている画面録画機能でしょう。以下の動画は実際にiPhoneのみで全て完結した切り抜きです。

iPhoneで画面を録画する方法についてはAppleのサポートページに載っています。こちらの手順通りに画面の録画を開始し、YouTubeアプリでお目当ての部分を再生すれば保存される、というわけ。

support.apple.com

Androidやパソコンでも画面録画ツールが色々ありますので探してみてください。パソコンで無料の録画ツールとしてはOBSを使っている例があると聞いてなるほどと思いました。

(2) 編集

次に保存した動画を見やすいように編集します。不要な部分をカットして短くしたり、テロップ(字幕)を追加したりして、再度保存します。

編集ソフトで最も有名なのはWindowsで動作する「AviUtl」です。プラグインを使うことで様々な動画形式の読み込みや保存に対応していますし、何より無料で多機能です。私は最近は有料のPremiere Proを使っていますが慣れるまでにかなり時間がかかり、当初はAviUtlを使っていました。

(3) アップロード

動画を編集し終わったらSNSなどにアップロードします。アップロード先として最もメジャーなのはTwitterですが、140秒(2分20秒)までの動画しかアップロードできません。私はTwitter以外に切り抜き動画をアップロードしたことはありませんが、長さや動画の性質によってはYouTubeニコニコ動画も選択肢に入ります。

f:id:karia:20200121031923p:plain

これはある配信での「どこで切り抜きを見るか?」というリスナーアンケートの結果なのですが、なんとYouTubeがトップになりました。1個しか選べなかったとはいえ、個人的にはTwitterがトップだと思っていたので意外……。

切り抜き動画を作る上でのポイント

おおよそ流れを理解したところで、次は切り抜き動画をアップしていく上でのコツを挙げましょう……と思ったのですが、実は先日「伸びる切り抜きのコツ」というツイートが流れてきて、コツらしいコツは大体ここに書かれていたのでした。

「言い訳をしない」とかすげーわかるんだよな、ツイート本文に言い訳を書いちゃった時って伸びないんだよ……。

ただ、個人的には「伸びる動画だけが切り抜きではない」「バズるだけが目的ではない」と思います。例えば、VTuber本人に「ここが面白かったよ」と伝える目的もあるんです。

ということで、ここでは「マイペースに切り抜きを続けていくコツ」と「まだあまり書かれていないこと」を中心に、私が意識しているポイントを書いていきます。

大多数の人が動画を見るのはスマホ

動画を本格的に編集しようとするとパソコンで作業をすることになると思いますが、その一方で現代のインターネットユーザーは大半はスマホ利用者です。このブログを閲覧している人の53%はスマホですし、私が個人で運営する別サイトのデータでは67%のユーザーがスマホとなっています(これでも割合は低い方じゃないかと思います)。

そう考えると、例えばテロップの文字の大きさをあまり小さくしすぎないとか、太いフォントを使うとか、とにかくスマホ(の小さい画面)で見られることを意識したほうがよいです。

音量を上げておく

VTuberの配信は様々な環境から行われているため、配信によって音量がまちまちです。そのため音量の小さい動画は切り抜きを編集する際に音割れしない程度に音量を上げておくと、見る人が音量を上げる必要がなく親切です。

AviUtlでは「設定」→「音量の最大化の設定」から、Premiereでは「オーディオゲイン」から音量をいじることができるます。早いうちに覚えておいて、毎回編集を始めるときに修正する癖を付けておくと良いでしょう。

早さは正義、だけど……

配信から時間が経たないうちに素早くアップロードしたほうが、配信を観ていた人の熱が冷めていないためリツイートされやすい傾向にあります。もちろん配信終了から何日も経った動画を切り抜いても問題ないのですが、何らか話題になっているタイミングでないと伸びづらいのは事実です。

また、当たり前の話なのですが、編集に手間をかければかけるほど配信終了から時間が経っていきます。私の場合だとテロップ無しなら最短10分以内でアップロードまで終わりますが、テロップを付け始めると3~4時間かかることはザラにありますし、複数の動画をまとめようとすれば当然さらにかかることになるでしょう。

手間は無限にかけられるので、どこで切り上げるかは各自の判断によるし、同じクオリティでなるべく短時間で済むようにするのが工夫のしどころでもあります。

短さは正義

特に切り抜き動画においては、早いだけでなく短いことも正義です。これは簡単な話で、短い動画のほうが最後まで見てもらえる確率が高いからです。

実際のデータを見てみましょう。以下は私のTwitterアナリティクス画面から抜粋したものですが、一番右側に出ている数字が動画の完了率(動画を最後まで再生したユーザーの割合)です。

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全く同じ配信から2つ切り抜き動画を作ったところ、短い動画の完了率は10.3%、長い動画の完了率は2.6%になりました。もちろん内容によっては長い動画でも完了率が高くなることもあるのですが(別の配信から作った2分の動画ではテロップを丁寧に入れたこともあり7.7%になりました)、全体の傾向としては「短いほど正義」です。

切り抜きをたくさん作っていると、そのうち動画のラスト、つまり「オチ」をどうするかを考えるようになってきます。しかし最後まで見てもらえないと、そもそも「オチ」を見てもらえないうちに動画を閉じられてしまうことになります。重要な内容を損なわない程度に、短くできるなら短いほうが良いでしょう。

目的を考えておく

これはテクニックではないのですが、いくつか切り抜き動画を投稿したら一度「何のために切り抜きを上げるのか」を考えておくとよいです。私の場合は「自分が好きなシーンがすぐわかるようにするため」と「布教のため」という2つの目的を中心に持っています。もちろんたくさんリツイートされたら嬉しいのだけれど、あんまり再生数が伸びなくても「ま、自己満足だしね~」と思っておくのは精神衛生上とっても大事。

「布教のために切り抜きする!」というのはよく聞く話ですが、「ではもっと布教する(≒より多くの人に動画を見てもらう)ためにはどうしたらいいか?」と考えていくと、「次はもっと編集を工夫しよう」とか「ツイートの文章を少し変えてみよう」とか、段々良くなっていくはずです。色々と試行錯誤してみるのが長続きするコツではないかと思いますよ!