この記事は携帯電話 Advent Calendar 2014 12日目の記事です。
MVNO戦国時代とも言えるほどたくさんのMVNOが乱立した今年でしたが、個人的には家電量販大手のビックとヨドバシがMVNOでも対抗戦を繰り広げていたのが注目ポイントでした。どちらも店頭でサクッと買えて、Wi-Fiスポットが無料でついていて、それでいて安いのが特徴。果たしてどっちが良いのか?ということで、両方契約してみたので比較してみたいと思います。
なお、同時期に契約していたわけではないのでその時点での使い勝手の感想になることをご了承ください。最新情報は下記からご確認を。
料金プラン
BIC SIM | 月額最低料金は972円(高速データ通信量2GB) |
ヨドバシSIM | 月額最低料金は480円(250kbps固定)、次点が920円(高速データ通信量1GB) |
当初は「1GBで1000円弱」の価格帯でどのMVNOも横並び状態でしたが、BIC SIM(を提供しているiijmio)がデータ通信量を倍増したため圧倒的にお得感が出ました。他のMVNOも追随するところが現れましたので、ヨドバシもすぐ追随するかなと思ったのですが意外なことに動きがありません。
ただヨドバシSIMには480円で低速データ通信とWi-Fiスポットが使える超低料金プランがあるので、「とりあえずdocomo SIMを挿しておきたい」という向きには良いのかもしれません。
専用アプリの機能
BIC SIM | クーポンオンオフ、通信量確認 |
ヨドバシSIM | クーポンオンオフ、通信量確認、Wi-Fiスポット認証、サポート機能(解約など) |
専用アプリに関してはヨドバシSIMの方が充実している感があります。Wi-Fiスポット認証については次の項で詳述しますが、特筆すべきは解約がアプリからサクッとできてしまう点。ま、まあ利用者的には便利で良いのですが。ちなみに解約月の料金は日割計算になるので本当にサクッといけます。
Wi-Fiスポットの使い勝手
BIC SIM | Wi2 300のIDが数日後に発行、携帯電話以外の端末でも利用可能 |
ヨドバシ SIM | 専用アプリで認証するためID不要、ただし他の端末で利用不可 |
BIC SIMに関しては本当に「Wi2 300がタダで使える」といった感があり便利です。沢山の機器でWiFiスポットの設定や認証をするのは面倒なので、私は手持ちのWiMAX2+ルーター(NAD11)のWiFi中継機能にIDを設定して利用するようにしています。ただ、購入当日はID発行できないようで「1週間程度かかる」と案内されます。私の場合は2日程度でID発行ができるようになりました。
問題なのはヨドバシSIM。IDなどが特に発行されなかったので当初「どうやって使うんだ?」と思ったんですが、実はスマートフォンの専用アプリで認証する方式。確かに設定やID認証する煩わしさがないのは便利なのですが、これではSIMを挿してアプリを入れた端末でしかWi-Fiスポットが利用できないため、片手落ちといった感があります。これで「Wi-Fiスポット使えます!」と言われてもなぁ。
通信速度
BIC SIM | 平日お昼を除き概ね快適 |
ヨドバシ SIM | docomo純正のSIMより速度が落ちることも |
しっかり速度測定したわけではないので体感的なところでしか言い様がないのですが、ヨドバシSIMは契約当初に比べて10月頃にはだいぶ速度が低下してきた印象がありました。休日夜にdocomo純正のSIMと比較してみたところ半分以下の速度しか出ず、LTEでこの速度では……と不満に思った覚えがあります。
対するBIC SIMは下り20Mbps越えすることも珍しくなく、速度的な不満はない……と思っていたのですが、何故か平日の12時台だけ下りが1Mbps前後まで落ち込みます。
2014/12/09 12:26:21
キャリア:NTT DOCOMO(LTE)
DL:1.25Mbps
UL:5.57Mbps
http://t.co/iAPQKFsBNW
#ドコモスピードテスト iijmio、お昼は確かに遅いのかも。
— karia (@karia) 2014, 12月 9
13時回った瞬間これかよ…… http://t.co/YF9WSGt4BH
— karia (@karia) 2014, 12月 9
ちらっと検索して見てみると、この「お昼休みだけ遅い」問題はBIC SIMに限らずdocomo系MVNOで多く発生している事象のようです。事象を見るに無線区間の問題ではなく上流回線の問題かな?と思いますので、何とかしてもらいたいところですね。