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kariaの日記 @ Alice::Diary

フフーン、ノリツッコミの鳩子がはてなブログ書いちゃうよー

kariaの日記です。本家サイトはside=2です。Twitter ID:@karia
過去記事へのリンクとかは最下部参照。

恋がさくころ桜どき 月嶋夕莉ルートの感想続き

game

http://karia.hatenablog.jp/entry/2014/07/23/030458 の続きです。もうちょっと書きたくなった。例によってネタバレですがめんどくさいので折りたたみやめます。


月嶋夕莉ルートの後半の別れ話はあれで良かったのか?という話

今作は5人のヒロインがいるわけですが、それぞれスタート時点での関係性が若干違うんですよね。

ましろ色の時を思い出してみると、主人公が女子高へ編入(統合)した所から始まるため基本的にはどのヒロインとも見知らぬ他人という関係からのスタートでした。妹の桜乃を除き、全員スタートラインは同じです。一応瀬名愛理とは新学期直前に会ってはいるものの、そんなのは誤差みたいなものです。現在絶賛再放送中のアニメでは、モブみたいな扱いのみう先輩と結局くっついちゃうわけですからね。

さて、今作の場合はどうか。



ティナと杏先輩は物語が始まってから出会うわけですから、物語スタート時点では主人公から見ると明らかに他人と言って良いでしょう。こなみは妹なので前作における桜乃と同様「妹なので」で片付けられる特殊な立ち位置なので置いておきます。問題は残る2人。

美桜は幼馴染みという立ち位置にあって、明らかに他キャラよりも一歩リードしています。ましろ色のときはこのようなキャラは存在しなかったので、比較してみるとかなり異質です。夕莉のほうはどうかというと、冒頭でこんなセリフがありました。

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「知り合い以上友達未満」と明言しています。確かに夕莉以外のルートへ行くと、生徒会・風紀委員関連以外で夕莉と親しげにしているシーンはほぼ出てきません。なので、やはり主人公との関係性としては明らかに美桜の方がリードしている状態と言えます。



ではここからどうやってゴールへと向かうかというと、夕莉以外のルートではヒロインの立場を利用してきます。ティナと杏先輩は、主人公であるユウマが死神から命を授けられた対象(しかもその命はティナの姉)であるため、自らが死神であるという立場を使って迫ってきます。こなみと美桜はわかりやすくて、それぞれ妹・幼馴染みという立場を利用して迫ってきます。

残る夕莉はどうかというと、風紀委員長代理ということ以上に公使できるような立場はありません。なので、物語の進行は伏線の回収ではなく、夕莉の不器用な性格と、それを意識していく2人の描写に大半が割かれていきます。ストーリー重視の大作ではなくあくまでキャラゲーである以上、それが正しい道筋であると思います。



先に美桜が一歩リードした状態から始まっていると述べましたが、つまり美桜ルート以外では関係性の「追い越し」が発生するわけです。ここも他ルートではそれほど触れられることはないのですが、夕莉ルートでは明確に描かれます。

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明らかに主人公を意識し始めているにもかかわらず、自分が「その他大勢」枠ということを同時に認識させ、その事で足踏みをさせて悩ませる。一方で主人公側も意識をし始めているが、いきなり告白に向かうわけではなくまず美桜に他人宣言をする。

こうして下地を作った上で、じゃあ誰が物語を進行させるかというと、夕莉の双子の姉である花子がその役割を担います。

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夕莉1人だと延々とぐるぐる悩み続けるだけだったところを、対照的な性格でスパッと言い切る花子のセリフはとても気持ちがよいものです。この後押しによって美桜を追い越しゴールインするあたりが特徴的かつ、夕莉ルートが最も良かったと思う理由かなと。


問題の後半戦。死神によって花子の死がちらつかされつつ、主人公と夕莉が別れたりくっついたりするわけですが、ちらっと感想を読んで回ると「このシリアス不要なのでは?」とか「(死神関連の)伏線が回収されなさすぎ」みたいな意見がちらほら見受けられました。

確かに伏線が回収されないままなのはスッキリしない気持ちもありますが、個人的には回収しないままで良かったのではないかなと思ってます。なぜかというと、物語を進行させるのはあくまで花子を初めとする人間たちであって、死神ではないからです。



夕莉を別れさせれば生かしてあげるという死神からの提案に対し、花子はこう答えます。

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自らの死がかかっているにもかかわらず、躊躇することなくはっきりお断りです。めちゃくちゃ格好いい。

このあと花子は夕莉に八つ当たりしてしまい、それが結果的に夕莉と主人公の別れにつながってしまうわけですが、死神に言われたから別れさせる工作をした訳ではないのが見て取れます。

一応、主人公と夕莉は円満に別れたかのように描かれはしますが、その直後に主人公の元に押しかけてきて言うこのセリフがまたグサッと刺さります。

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もしかして、それが男の優しさだと勘違いしてんの?
去る者は追わずの美学?彼女を理解してやってる
俺カッケー?

花子様のおっしゃるとおりでございます。返す言葉もございません。だって、主人公の側としては「何年待てばいい?」って聞いちゃうぐらいだから内心未練タラタラなわけで、平静な風に装うのも完全に「俺カッケー」から来る行為以外の何者でもないわけです。



最終的に夕莉と主人公はよりを戻しますが、花子は死なずに済んでしまいます。なぜ死ななかったか。「一旦は別れたので、花子は死なずに済んだ」と解釈できることもできるし、「花子が死なないようティナが何かしらの働きをした」と解釈することもできるので非常にもやっとします。

けど、そこは具体的には描かれないし、むしろ解釈の余地を残してくれてよかったと思っています。具体的に描いてしまうと安っぽい奇跡みたいになってしまう(ティナルートみたいに)というのが理由の1つ。もう1つ、最後まで主人公、夕莉、花子の3人を主軸に物語が動いていくのがむしろ好印象という気持ちがあります。自分たちの未来はあくまで自分たちで決めるんだという部分で、先の花子のセリフにも繋がるところがありますね。


ま、そんなところで夕莉ルートが他ルートに比べとても丁寧で良かったというお話でした。これ本当にライター1人なのかね。

恋がさくころ桜どき キャラクターソングアルバム

恋がさくころ桜どき キャラクターソングアルバム

夕莉のキャラソン、歌詞がとても良いのでオススメです。安定のrino作詞。

追記

  • 7/25 14:49 最後の1個前の段落を2段落に分割して修正。