kariaの日記 @ Alice::Diary

ノリツッコミの鳩子がはてなブログ書いちゃうよ

Clover Day's 感想

ALcot10周年だそうで。最近身の回りのものがなんでもかんでも10周年だと15周年だと言いやがるんですよ。ねこねこソフトは15周年だし、UNDER17は解散ライブからもう10年になります。他にもアレとかコレとかソレとか、要するに2000年代前半モノがすべて10年を超えるわけで、最近「●●周年」という単語に敏感になりつつある今日この頃でございます。

そんなわけでClover Day's一通り終わらせました。予約特典追加シナリオの方まだやってませんが話の本質には関わらないだろうでよしとしよう。終わらせたあとすぐ書かないと割と忘れちゃうしなー。

一応お断りしておきますが、本筋の展開に関わる重要な部分や結末に関するネタバレは(末尾の折りたたんだ部分を除き)避けたつもりです。とは言っても、説明の都合上若干は本編のあらすじなどに触れます。些細なネタバレも一切イヤだという人はここで引き返していただいた方がよいかと思いますが、逆に買うかどうか悩んでるレベルの人は参考にする意味で見てもらって差し支えないかと思います(むしろそういう人の為に書いてる)。

ここでアフィ貼ったらわざとらしい感じでいいなと思ったのですが品切れすぎて定価超えしちゃってるのでさすがにやめておく。

それでは以下感想。

音楽とかムービーとか

前作(Clover Heart's)との関わりが最も強いのが音楽周りです。Webでも公開されているOP1の「Clover Day's」は、途中のセリフが恥ずかしいことで知られるあの名曲Clover Heart'sよりも若干おとなしい感じで、でもセリフパートは健在だし前作意識してるのかなぁ、などと思わせてくるわけですよ。



が、共通ルートを終え個別ルート入った瞬間に例のポエムが流れ、そしてOP2として登場するのが「Clover Heart's -New days recording-」ですよ。完全にやられましたよ。ルート毎に違うので計5種類も用意されているし、どうみてもこちらが主役です。本当にありがとうございました。

いやでもOP2のムービー10周ぐらいしてからOP1のClover day'sのムービーを改めて見ると、微妙にシンクロしてる部分とかあって両方とも癖になりますね。やっぱりやられたとしか言い様が無い。ま、細かい違いを挙げるとすると前作ではセリフ部分が完全にポエムっていたのに対し、今回は主要シーンのハイライトになっていたりします。さすがにポエムは恥ずかしすぎたのでしょうか。

歌曲以外では、「10 years passed」の無限に再生してられる感がたまらない上に、冒頭で申し上げた通り曲名が曲名なだけに敏感に反応せざるを得ません。しかしこの曲に限らず、BGMに関しては前作超えたと言っても過言じゃないかもしれません。といっても多くのBGMの下敷きには前作主題歌であるところのClover Heart'sの存在があるわけで、なかなか微妙な関係ですね。いずれにせよ、サントラは相当聞き込むことになりそう(Character1で発売になる模様)。

システムまわり

まあ最近のエロゲでシステムがクソな事案ほとんどみかけないのですが(昔はマトモにプレイできないゲームとか結構あったよね)、ポイント高いなと思ったのはデュアルディスプレイで「今居るディスプレイ側で最大化」が出来るというところ。だいたいプライマリディスプレイの方で最大化されてしまうのよね(グラフィックボードのドライバ設定にもよるけれども)。

あと、ちょっと前から見るようになった「次のメッセージに行ってもサウンドの再生を中断しない」設定がデフォルトでオフになっていたので気になる人はオンにしておいた方が良いかと思われます。

個別ルート

杏鈴→杏璃→ヘキル&ヒカル→泉→つばめの順で進めました。

どちらかというとメインルート先に済ませて他キャラを後からやる派なのですが、杏鈴がやはりメインルートと呼べる内容で想像通りになりました。つばめ最後というのはちょっと悩んだのですがこれが大正解だった。

というのも、ほぼ全キャラで演劇やる話なので他ルートやってキャラクターに慣れてからやると10倍楽しいのです。そもそも演劇ネタってゲームに限らずアニメとかラノベでもちょいちょい見かけるネタではありますが、ここまでピタッとハマっているのはそう見かけない気がする。

ここから先はネタバレ強くなるので折りたたみ。


















一番良かったのがどれかと言われると、杏鈴ルートとつばめルートで悩むところであります。

杏鈴は他ルートと違ってネットスラングとかパロディ発言が目立たず、割とするっとお話に入って行けたところが好感が持てました。妹ルートなんですが、よくありがちな反対意見とか周囲に噂される展開みたいなのもなく、前半は「双子の女の子とイチャラブする現代学園ADV」といううたい文句通りに進んでいった感じです。後半はすっかり紫苑さんルートでしたね。

つばめの方は先に挙げたとおり演劇を主軸に進んでいくわけなのですが、舞台の練習の場面では同じセリフを練習するシーンが何度も出てくるものの、毎回微妙に抑揚が変わっていて場面にマッチしているのが非常に鳥肌の立つところでした。声優さんの演技力相当試されてる。

あとはサブキャラもまんべんなく生きていて、全キャラに花を持たせるという意味ではこれ以上ない内容だったと思います。ストーリーの進行も突拍子のない展開が少なく丁寧だったし。いや、その、「ここで舞台に乱入するぜ!!」みたいな波乱を呼ぶ展開、エロゲだと往々にしてあるじゃないですか。というか他キャラではあるんですが、つばめルートではそういうのがないので「普通そんなこと(行動/発言)しないだろ」みたいな「お話特有の違和感」がないというのが個人的にはとても良かった。まあファンタジーなので気にしてもしょうがないんですけども、このレベルのシナリオは中々無いんじゃないでしょうか。有り体に言ってしまうと「王道」とも取れるので退屈に感じる人もいるかもしれませんが。

そんなところで、エロゲとして良かったのは杏鈴ルートでお話として良かったのはつばめルート、と言うことが出来ると思います。



残る3ルートですが、良かった順に言うと杏璃=泉>ヒカル&ヘキルかなぁ。

杏璃なんですが、なんといっても選挙ですよ選挙。まさかの選挙エロゲです。恋と選挙とチョコレートです。チョコレートは別に出てこない。妹ルートでよくあるけど杏鈴ルートで出てこなかった「他の人から噂される展開」はこっちで出てきます(OP2のムービーで想像つくと思いますが)。それを選挙と絡めたのは上手かったのではないかなと。

泉ルートはなんというか瑞穂ルートでした。あの埠頭のシーンは良かったとは思うけど、港の見える丘公園から埠頭まで結構距離あるよねとか、海釣りしたくて埠頭に侵入して逮捕された区長いたよねとか、半地元民なだけに無駄な連想が頭をよぎりました。後半の家族のシーンがやりたいというのはわかったけど、前半の告白の所が若干雑かなぁと思わなくもなかったり。あと父親が最もキモい。

ヒカル&ヘキルルートは、展開といい終わり方といい、要するに3Pやりたかったんだね!という強い意志を感じましたよ。ヒカルは他ルートでは基本ウザキャラなのですが本ルートではコロッといきますね。後半のヒカルがものすごくかわいかった。うむ。

まとめ

まあ、そんなわけでClover Heart'sとは舞台は同じものの個別ルートに関してはかなり独自性が強かった印象です。双子がたくさん出てくるというのが共通点か。イベントで「To Heart2のようなもの」という発言があったらしく、なるほど納得。

それで、10年前設定でも現在設定でもいいんですが、あすりん先生ルートはまだなんでしょうか。