kariaの日記 @ Alice::Diary

ノリツッコミの鳩子がはてなブログ書いちゃうよ

エンジニア向け1 on 1 ミーティングで話すこと

現職についてから「1 on 1 ミーティング」なるものの存在を知りました。要するに会社で行われる一対一の面談なのですが、一般企業で広く行われているであろう半期毎の評価面談みたいなのとは異なり週次や月次といった細かいタイミングでの設定されるミーティングのことをこう呼ぶのがITエンジニア界隈では一般的なようです。

当初は週一回受けるだけの立場だったのが、いつのまにか自分が開催する方の立場(という言い方もおかしいのですが)になってました。というわけで試行錯誤の様子。

参考にさせていただいた記事

当初はノープラン気味なところもあったのですが、流石にどうかと思ってこの辺の記事を参考にさせていただきました。

d.hatena.ne.jp

ofsilvers.hatenablog.com

開催頻度とか場所とか

  • 頻度:毎週1人15分
  • 場所:通常のミーティングスペース
    • 場合によってはソファー席で行ったり、臨機応変に場所は変える。自席でやることはない。リモート1 on 1は試してみてもいいかも。

といった感じで設定することが多いです。頻度は高いですが、これが最も忘れにくいので自然に風化しにくいです。頻度が高すぎると感じたら隔週とか月1回に減らしたり、不定期開催に変更したりします。

これ以外に「全員一括してGoogleカレンダーの予定を抑え、そのうちのどこか15分来てもらう」みたいな粗雑な手法もありますが、以下のデメリットがあります。

  • 全員のカレンダーを過剰に抑えてしまう
  • 連続して長時間話を聞かなくてはならないので一気に疲れる

ちなみに、書きながら思ったのですが、夕方16時半ぐらいになったらローテーションで誰か呼ばれる「みんなのうた」方式もアリかなと思いました。ただ祝日の存在を考えるとカレンダーの設定がちょっと面倒そう。

質問すること

Q:何か困ってることはない?

思い返してみると、この質問だけで15分が終わることが実はほとんどです。どうしていつもこの質問ばかりしてるのか自分で考えてみたのですが、『最も聞きたいことだけを聞きたいから』です。

純粋に1 on 1ミーティングは大量に時間を消費するのです。たとえば毎週1人あたり15分実施すると決めていて、対象エンジニアがN人居るとしたら毎週15×N人分の時間を奪っていく事になります。このため、それだけの時間を割くのに見合った凝縮した質問にしようと思ってて、その結果が「何か困ってることはない?」です。

もちろん、「最近のイケイケテクノロジー情報」とか「近所のお勧めラーメン屋」とか聞いても良いのですが、私が一番聞きたいこと(そして相手のエンジニアにとって最も聞いて欲しいであろうこと)は「何か困ってることはない?」です。そこで聞いた困りごとは解決に向けて向き合っていくべき立場にいるわけだし、「困りごとが無いです」となったら1 on 1ミーティングをやる価値は無くなったので終了です。まあ、仕事を進めていく上で困りごとを全く持ってない状態とか早々無いとは思いますし、仮に「無いです」と言われた場合でも「プロジェクトはどう?」とか「経費精算もうやった?」とか、角度を変えて質問してみると埋もれていたお困りごとが発掘されることがあります。

事前のアジェンダ

定期開催ではなく不定期開催の場合(新しく1 on 1実施対象になった人へのインタビューなど)、事前に「ポジションが変わってどう思うか」など何項目かのアジェンダを用意して前日にSlackのDMで送る、というようなことをしたことがあります。ちょっとボリュームが多かったので事前に考えてきてくれたほうがスムーズに進むかなという狙いだったのですが、1 on 1の時間になるより前に事前回答を送り返してくれた人が複数いました。どちらが良いとかは特にないのですが、事前回答の提出を求めていたわけではなく本当はミーティング中に口頭で聞くつもりだったのでなかなか興味深い出来事でした。

事前回答を送ってくれたから1 on 1を無くすかというとそういうわけではなく、回答を読みながら「まあそうだよね~」って相槌を打つところから始まったり、より深掘りしていったりします。

聞くときの姿勢

よくミーティングにおける基本動作として「相手の話を真剣に聞いているという態度を見せる」とか「PCは閉じる」みたいなことを言われますが、自分自身があらゆるミーティングで姿勢が良くないのでそのあたりに関しては全く参考にならないと思います。

逆に最近心がけるようにしているのは、「必ずPCを開いて、メモる」ということです。相手と話しながらメモるので走り書きのような形になりますし、議事録として共有するわけでもなくあくまで自分のチラシの裏に留めておくのみではありますが、メモっておかないと絶対忘れてしまうので、せっかく15分かけて実施したミーティングが「悩み事を何となく話してスッキリした」で終わってしまいます。それはそれで精神的に価値があるかもしれませんが、冒頭で書いた通り本来は困っていることを解決に向けて向き合っていきたいわけですから、必ずPCは開いてメモります。そしてあとで読み返します。

なお、紙ではなくPC上でメモるのは単純な話で、紙だと紛失の恐れが高まるからです。そういう意味ではスマートフォンでもいいのかもしれませんが、PCと比べて「面談中にスマホいじってるちょっと態度悪い上司」みたいな見え方になってしまいますし、メモってると見せかけてうっかり駅メモでチェックインしてしまう可能性も否定できません。というわけで今のところはPCを利用することにしています。

最後に

参考になりましたでしょうか。ちなみに私の最近の困りごとは、 1 on 1 と半角スペースを入れて表記すべきか 1on1 とくっつけて表現するかです。日本語の合間に入れるときはくっつけた方が収まりがいいんだよなー。

Qrio Smart Tagが電池食いすぎな件

Qrio Smart Tagが届きました。注文したのを完全に忘れていたので届いてビックリしたのですが、早速自宅のカギに取り付けた上で、スマホアプリをダウンロードして使ってみることにしました。

が、結論から言うと「メインで利用しているスマートフォンに入れるべきアプリではなかった」です。サブとして使っているMi Maxの方にアプリを入れ直し、メインのスマートフォンで使っていたiPhone7からは削除しました。理由として大きいのは2つ。

タグとのペアリングが解除された時のpush通知が来すぎる

Qrio Smrt Tagと所定のアプリをインストールしたスマートフォンのペアリングが切れると、そのスマートフォンにpush通知が届きます。

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これ自体は期待した動作で、たとえばカギを落としたまま気付かずに移動してしまったり、カギを持たないままスマートフォンだけ持って家の外に出てしまったりした場合に有効です。

なのですが、あまりにもpush通知が来すぎです。具体的には、家や職場でSmart TagとiPhone7を数m以内に置いている環境であっても日に数十回通知が来ます。再度ペアリングに成功すると自動的にpush通知が消えるため都度push通知を消すような手間はないのですが、さすがに通知が来すぎてウザすぎたというのが正直なところです。

push通知の来る頻度から察するに、ペアリングが切れてから割とすぐ(もしくは即時)push通知を送るような動作になってしまっているように思えます。「5分以上ペアリング切断が継続した場合」とか閾値オプションで選べればまだpush通知の頻度が減らせてマシな気もするのですが、今度は閾値をどこに設定するかという問題になりそうです。

スマートフォン側の電池を食いすぎる

これは画像を見ていただければ一目瞭然です。

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SlackやChromeは通常に立ち上げて利用していて20%台なのに対し、Qrio Smart Tagのアプリはほぼバックグラウンド動作のみで15%も持って行っています。さすがにこのレベルで電池消費を持って行かれると、買ってからまもないiPhone7ですら1日もたないレベルになりつつあり、正直割と困るレベルの電池消費でした。

ここまで電池消費が激しい原因は、Smart Tagの現在位置情報を定期的にサーバーへ送信するため位置情報を取得しているのですが、その取得頻度が高すぎるような気がします。というか、Mi Maxにおける挙動を観察しているとほぼずっと測位しっぱなしのレベルに思えます。「どこでSmart Tagを無くしたか正確に把握したい!」みたいなニーズがあるんでしょうか。

まとめ

どうしてもカギを無くすのが怖い!という人なら買ってもいいと思いますが、爆発しない予備バッテリーを持ち歩くようにしましょう。

自宅の大容量NAS2台をどうするんだ問題

自宅でReadyNAS Ultra6を2台運用しており、1台あたり6発のHDDが刺さるので合計12発のHDDを稼働させ続けるという異常なことをしているのですが、ReadyNAS Ultra6自体が2011年発売の代物ですでにEoLを迎えており、さすがにそろそろ寿命のことを考えてやらんとなあという時期になってまいりました。稼働開始時期を確認したところ2012年8月頃のようなので、4年以上経過していることになります。

実際のところ、過去に電源が故障してしまったこともあったのですが、その時は分解して代替のSFX電源に交換することで乗り切ってしまったのでした。ファンも一般的な12cmファンで交換可能。

IMG_5269.JPG

(ちなみに「電源の規格なんだっけ」と思ってググったら自分のFlickrアルバムが一番上に出てきてビビった)


さて今後どうするか、と考えてるのですがこれといった案がございません。とりあえず、考えている案をつらつらと書き連ねてみます。

ReadyNAS 2台分より容量が大きなストレージサーバー(またはNAS)を新設して動かす

この案には大きな問題があって、4TB以上のHDDがなかなか安くなりません。

akiba-pc.watch.impress.co.jp


3TBモデルがずーーーっと(年単位で)容量単価が最安の状態をキープしていて、例えば上記記事にある通り6000円でゲット出来たとすると1TBあたり2000円(1GBあたり約2円)です。この記事を書いている今日現在はここまで安く入手できないのですが、それでも8000円あれば十分といった状況です。比較的高めのAmazonで買ったとしても7980円といった感じ。

なので、極端な話をすると3TB HDDを大量に並べるのがストレージのコストパフォーマンスだけを見ると最高で、仮に容量が不足したら3TB HDDをひたすら追加してLVMやらなんやらで拡張していけばいくらでも追加していくことが理論上可能です。ですが、電源容量とかケースに刺さる台数とかSATAの端子数とか様々な物理的問題があるので、やっぱり無限に台数を増やし続けていくわけにはまいりません。

というか、話を戻すとやりたい事はReadyNASのリプレースなわけで、ReadyNASに刺さっている12台のHDDは既にすべて3TB以上のモデルになっています。どうせリプレースするならより大きな容量のモデルで台数の集約を図りたいのですが、4TB以上のモデルの値下がりがあまりにも緩やかすぎてコスパが悪すぎるという状況が延々続いています。一応、4TBモデルは11,000円台まで下がってきてはいるのですが、それでも3TBモデルとの価格差は歴然としています。1TBしか変わらないのになぁ。

kakaku.com

ちょっと上の6TBモデルの状況はさらに悪く、価格推移グラフを見ると11月に入ってから数千円レベルでモリモリ値上がりしている様子が観測できます。マジかよ……。まあ順当に考えて急激な円安の影響かなぁとは思いますが、それにしてもこれを数台ポンと買うぞみたいな決断はちょっと無理。

kakaku.com

というわけで大容量ストレージサーバーの構築はペンディングというか、故障交換用に必要な最低限の3TB HDDだけちまちま買い続けているといった状況です。1回真面目に試算してみてもいいけど、最低30TBは欲しいしRAID6以上の冗長性は欲しいところですね。うん、厳しい。

クラウドに頼る

これも一時期やろうとしてたのですが見事に頓挫しました。

まず容量無制限系のストレージはことごとく破滅が訪れており、代表的なものを挙げるとOneDriveが容量無制限を取りやめるという出来事が年始にありました。なので「容量無制限」をうたっているストレージサービスは基本信用しないことにしています。

いっそのことs3とかに上げちゃえばいいんじゃね、って思うんですが、さすがに月額$0.025/GBの負担は個人には大きすぎるものがあります。先ほど3TBモデルのHDDが1GBあたり約2円みたいな例を挙げましたが、これまでの運用実績を見ると短くても1.3年、長いと3.8年とか平気で持ちます。もちろんその他に電気代の出費とかもあるんだけど、さすがにバルクのHDDのほうが単価安いに決まってるわ。

あとインターネット回線の速度向上がなかなか訪れないというのも、全部クラウドに投げつける気持ちになれない大きな要素としてあります。ざっくり試算すると、1TB分のストレージを8Mbpsの速度でアップロードし続けると24.1日かかる計算になります。なぜ8Mbpsなどという大昔のADSLみたいな速度で計算しているのかというと、ISPの規制が日に日に厳しくなってきている為です。

s3の単価が今の100分の1になったりして、かつインターネット回線の速度が今の10倍ぐらい安定的に出るようになったら考えるかなぁという感じです。何年経ったらその時代来るんだろう(特に後者)。

オチ

特になく終了。可動部分(電源とファンとHDD)以外が壊れること無いだろうし、LAN内部からしか参照しないし、当面は壊れたら壊れた箇所だけ交換していけばいいか。故障してもパーツレベルで替えが効くという点では、やはりReadyNAS Ultra6はイイ奴だったなぁと改めて思ったのでした。おわり。